保護者の声
村橋さん、中島さん、米里さん
ダ・ヴィンチクラス卒業生のお母さん3名に
「ダ・ヴィンチクラスで学んだこと」「今のお子さんに活きていること」
について伺いました。
―お子さんがダ・ヴィンチクラスで学んだことは?
村橋さん:作る喜びを覚えたこと、人と違っていいということ
教室で作った作品を家で飾っていて、来る人来る人にコメントしてもらっていたんですね。それが娘にとっては嬉しかったし自信になって、作る喜びを感じていたようです。また、同じテーマでも出来上がる作品が全然違っていて、その「違い」が楽しいというか、「違う」ということをすごく体感していたんだと思います。
中島さん:絵を美しく描くことよりも、自分の想像力を膨らませること
海の絵を描いた時に、色をたくさん重ねて茶色っぽくなってしまったことがあったのですが、先生に「最後まで自分の納得のいく色を塗ればいいんだよ」って言ってもらって。自分を認めてもらったことで創作意欲が高まり、想像力を膨らませて描くことの楽しさを覚えたようです。そうした経験が活きて、小学校にあがってから絵で賞をもらったこともありました。
米里さん:自由に表現する楽しさ、自分らしくあることの大切さ
まだ言葉で自分を表現することが難しかった幼少期では、作品を通して自己表現を行っていたように思います。そんな中、周りの方から作品に対して肯定的な評価と嬉しい言葉をかけてもらったことによって、自由な表現力と自信が身についたように思います。人と違うことが間違いではなくて、「自分は自分らしくていい」ということを、作品を通して教えてもらいました。
―今のお子さんに活きていることは?
村橋さん:他者の個性を尊重し、フラットな人間関係を築ける
娘はいま高校生で海外留学中なのですが、国や年齢、性別といった枠を取り払って「個」をちゃんと見てコミュニケーションをとっているように感じます。80代のお友達がいたり、自分とは考え方が全然違う人とも仲良くなっていたり。それはダ・ヴィンチクラスで自分を肯定してもらった経験や、「違い」を体験したことが大きくて、「色々な人がいて当たり前」ということが基本になっているからだと思います。
中島さん:物事を多面的に見られるようになった
長男は高校の選択授業で工芸をとったのですが、それはダ・ヴィンチクラスでの楽しい思い出や経験があるからでしょうね。また、何か一つのことをするにしても丁寧にできるようになったと思います。絵をスケッチする時にすごく繊細な線を引くんですよね。アートとは関係ないところでも、数学を立体的に考えたりとか、物事を多面的に見ることができるようになったのではないかと思います。
米里さん:自己肯定感、決断力
何かを決める時に迷いがないことです。それは幼少期の大事な時期に、自分らしさを認めてもらった経験が大きいと感じています。これからは自分を出していくことが大事な時代に向かっていると思うので、幼少期のこの経験は将来的にも良かったと感じています。兄弟それぞれで性格は違いますが、ダ・ヴィンチクラスでの経験は、2人共に自己形成に大きく影響していることは間違いないと思います。