体験された
みなさまの声

5級修了生

片山 沙弥子さん


都内の中学校で美術を教えるかたわら通学コースで5級を取得し、現在は4級を受講中。
多忙な日々の中、臨床美術を学ぶことが安らぎになっているという片山さんにお話をお聞きしました。

―臨床美術を知ったきっかけは?
 大学の選択科目で臨床美術の授業があって、受けてみたらすごく楽しくて。大学を卒業してすぐ教員になったのですが、仕事で忙しく大変な毎日を過ごす中でも「臨床美術の授業が楽しかったな」という感覚はずっと残っていましたね。

―なぜ資格取得講座を受講しようと思ったのでしょうか?
 ある時、過労とストレスから救急車で運ばれる事態になってしまったんです。それまで健康には自信があったのでショックが大きくて・・・。このまま仕事をして家に帰って寝るだけの生活を続けたら私はダメになる、と危機感のようなものを感じました。それで、ちょっと大変かもしれないけど、自分の興味のあること、やりたかったことを自分のためにやってあげた方がいいんじゃないか、と思って受講を決めました。

―実際に5級の授業を受けてみていかがでしたか?
 とにかく課題を制作するのが楽しくて没頭していましたね。自分で臨床美術以外の作品も作るのですが、臨床美術の場合は「もっと続けたい」「まだ終わりたくない」っていう気持ちになるんです。土曜日に授業を受けに来て、制作して、気持ちが浄化される。一週間溜まったものが抜けていくような感覚がありました。
 5級の課題で「アナログ日記」というのがあって、その時々の自分の感情をオイルパステルで表現するのですが、これは一人でやっていてもカウンセリングを受けているような効果がありました。自分で自分の心の回復をできるというか。今でもアナログ日記は描き続けています。

※画像3枚とも片山さんの作品
上:「立体・かぼちゃ」/中:アナログ日記(体も心も辛い状態を描いた)/下:アナログ日記(ウキウキした気分を描いた)

 関根先生の「存在論的人間観」の講義も印象に残っています。自分の心に余裕を持たないと人に優しくできないし、いいセッションはできないと思いました。自分自身に照らし合わせて、いろいろ考えさせられる内容でしたね。
 5級を取得して現在は4級を受講しているのですが、作品を作ったり、同じような思いを持っているクラスメイトと話したりすることが自分にとってすごく良いな、という実感があって継続しています。

―働きながら受講するのは大変ではなかったですか?
 いえ、楽しかったですね。仕事が忙しくてもスキマ時間を見つけて課題制作をしたり、通勤電車の中で課題図書を読みながら携帯で感想を書いたりしていました。むしろ課題をやるために早く仕事を終わらせて帰ろう、っていうモチベーションになっていました。

―今後の目標はありますか?
 まだ漠然としているんですが、将来的には、自分のようにちょっと精神的にしんどい人に何かできないかな、と考えています。というのも、周りに似たような人が結構いることが分かって。社会人になってギャップを感じている新入社員や、心が疲れている人など、臨床美術をやっている時の無心になれる感覚がメンタルケアに絶対役立つと思うんです。

―資格取得講座の受講を検討している方へのメッセージ
 興味を持って臨床美術や芸術造形研究所のサイトを調べているなら、とりあえず5級は受けてみるといいんじゃないかと思います。どういう感じなのか、様子を見てみるくらいの気持ちで。
 私の場合は大学の授業ですでに5級とほぼ同じプログラムをやっているのですが、その時よりもすごく楽しくてのめりこんだ感覚がありました。
 5級では様々な課題や制作を通して、まずは自分が臨床美術を体験することから始まるので、それぞれ置かれている立場や境遇、抱えている感情などで、感じ方が違うのかなと思いました。これまでに色々経験している人こそ、より心に響くと思います。