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【レポート】東大で臨床美術の授業を実施!

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2025年4月17日

3月5日(水)、「東京大学教養学部文理融合ゼミ2024医学と芸術」(担当 =田中庸介氏/東京大学芸術創造連携研究機構)の5日間の集中講義があり、最終日に臨床美術の制作体験の授業を行いました。

この講座は担当教官とゲストスピーカーによる座学ならびに演習を通して、演劇、音楽、美術等の様々なアートセラピーの現在を学びつつ、他者を「癒す」ことのできる自我のあり方を探っていくことがねらいでした。
講座の1日目がサイコドラマ、2日目、3日目がドラマセラピー、4日目が音楽療法とコンテンポラリーダンス、そして5日目に臨床美術が行われました。
臨床美術の授業では講師の藤木が制作体験を担当し、制作の後、弊社取締役の髙木が臨床美術について話しました。

制作体験は、「どんどん変わる色と形」というアートプログラムを9名(学生7名、担当教官、外部の方)で実施しました。
このアートプログラムは黒色のウーペ紙にオイルパステルで描くのですが、完成を予想せず、瞬間瞬間に湧き上がる衝動のままに、刻々と画面を変化させながら描く内容です。
ウーペ紙はベルベットのような質感のめずらしい植毛紙で、何とも言えずオイルパステルの描き心地が良く表現意欲が高まる素材です。
皆さん、アートプログラムのねらいを的確に理解されて、描き始めから積極的に取り組まれていました。


画面の色や形を変化させていくことに全く物怖じせず、画面の変化に触発されて更に発展させていき、最後まで手が止まることなく表現に没頭している様子は圧巻でした。
最初は白い線を描くことから始まったのですが、できあがった作品はそれぞれ異なり、バラエティ豊かな表現になっていました。
制作後の鑑賞会では、お互いの作品に関心を持ってコミュニケーションをとる姿が印象的で、充実した時間となりました。