あ
あ
最新レポート臨床美術に関連する最新の情報をお届けします。
|
10/02/18
社会人向けクラス(アートサロン) | ||
トッパングループ会社、社員を対象に2009年5月より秋葉原のトッパンビルにおいて、春講座、秋講座を実施した。現在、冬講座を実施中。月2回、3カ月(全6回)、水曜日の19:00~20:00、定員は20名とし、臨床美術士2名が担当している。 | ||
トッパングループ会社、社員を対象に2009年5月より秋葉原のトッパンビルにおいて、春講座、秋講座を実施した。現在、冬講座を実施中。月2回、3カ月(全6回)、水曜日の19:00~20:00、定員は20名とし、臨床美術士2名が担当している。
各講座、プログラムは固定(1.りんごの量感画、2.感性画キャベツ、3.ネガポジ画人参、4.石のアナログ画、5.二人で描く、6.小野菜の水彩画 )となっており、手軽に短時間で楽しいアート表現を体験しながら、心身をリラックスさせるとともに集中力や意欲を高めるプログラムとなっている。またアートでは完成を想定しないことから、その場その場のひらめきを大切にすることで柔軟な発想力がおのずと生まれる。美術の初心者も苦手意識を持っている人も、アート創作の喜び、作品完成の達成感など普段感じられない感動を味わう。また職場ではみられなかったそれぞれの個性の発見があり、新たなコミュニケーションが生まれている。
参加者の感想としてなによりも非日常の空間体験となり、気分転換になっているという声が多く寄せられている。
![]() | ![]() |
「アートサロン風景」 | 「作品鑑賞会」 |
10/02/10
長野県諏訪市における「芸術保育」としての臨床美術の実践 | ||
長野県諏訪市では、2003年度から高齢者の認知症予防・改善のために臨床美術を取り入れています。これに加えて、2008年度からは保育園の園児に「芸術保育」として臨床美術の実践が始まり、2010年度も継続されます。 | ||
長野県諏訪市では、2003年度から高齢者の認知症予防・改善のために臨床美術を取り入れています。これに加えて、2008年度からは保育園の園児に「芸術保育」として臨床美術の実践が始まり、2010年度も継続されます。臨床美術を保育の現場にどのように組み込みどういった方法で実施するのか、諏訪市の保育現場で保育士の先生方と協力しながらの実践が続いています。
その中で「年中組」から「年長組」へと2年間に渡り継続的に臨床美術を実施する試みが城北保育園で行われました。城北保育園での取り組みをレポートします。
2008年6月から7月にかけて、城北保育園「年中組」に対し4回のセッションを行いました。1回目のセッションはオイルパステルでのクロッキーカリキュラム「いろいろな線と色で遊ぼう」です。子ども達は、配られた画用紙にも感動があり、手のひらでまんべんなく触り「不思議な紙だね!」「でこぼこしてる!」などの声があがり、その後、初めて使うオイルパステルへの期待が高まるなか、「見て!見て!」という感動しつつも肯定を求める声を上げながら作品を完成させました。鑑賞会では、展示された自分の作品をうれしそうに見つめ、作品をほめられることで顔が生き生きしてきました。作品を認められることが“自分を認める”ことにつながることを実感しました。
また「美術館みたい」「葉っぱみたいだね」など他者を承認するような発言が子どもたちから上がり、充実した鑑賞会になりました。しかし1回目ということもあり、落ち着きのない子どもには、個別に保育士が付き集中が途切れないような工夫をしての実践でした。2回目は「ぐるぐる画で描く“なす”」、3回目は「いろいろな線と色で遊ぼうー2(共同制作)」と同じ画材での作品制作を続けることで安心して制作に向き合えるようになり、オイルパステルでの表現に自信を持ち始めました。
このことが「先生これで良いの?」といった“承認を求める”発言が少なくなることにつながっていきます。回数を重ねるにつれて、落ち着きのない子どもに保育士が付いている時間がだんだん短くなっていきます。4回目にアクリル絵具を使うカリキュラム「宇宙Tシャツ」をはさみ、2009年度に入ってもオイルパステルを使ったカリキュラムを行いました。
2009年度は「年長組」になった子ども達に対し、夏から冬にかけて3回実施。1回目は「植木鉢に描く地中のアナログ画」で「ここは混ぜたくない」「こうしたい」といった積極的な発言が目立ち始めます。2回目は「ぐるぐる画であじを描く」、3回目は「でこぼこカボチャをつくろう」です。3回目は新聞紙を使ってオイルパステルとは違った画材での制作ですが、表現することへの自信と安心感が育っており、昨年落ち着きがなかった子どもに保育士が付いている必要もなくなり、みんなが集中して「こういう形にしたい」「ここはこの色にしたい」という気持ちの中、良い緊張感を維持し作品を完成させました。
継続的に特定の画材(オイルパステル)を中心に作品を制作することで生み出される安心感と、必ず肯定的に受け入れられという安心感が、自ら考え工夫するという表現に対する積極性を生み出していったと感じます。このことが、日常生活でもあらわれていて、担任保育士の先生からも「普段の絵や生活でも、ていねいに自分なりの思いを出せるようになった」とコメントをいただき、継続して実施することで子ども達の変化が明確に見えてきました。
長野県諏訪市のこの先駆的な取り組みは、2010年度も継続され、保育士の先生方が主体的に実践する段階へと進んでいきます。
10/01/25
今年で4年目 埼玉県春日部市幸松小学校4年生総合の時間 臨床美術サポーター教育 | ||
2005年度に埼玉県学・民ジョイントプロジェクト事業で4年生の総合の時間に臨床美術が取り入れられてから、今年度で4年目になります。先日、1月20日で今年度2学期からスタートした総合の時間全23時間の授業が終わりました。 | ||
2005年度に埼玉県学・民ジョイントプロジェクト事業で4年生の総合の時間に臨床美術が取り入れられてから、今年度で4年目になります。先日、1月20日で今年度2学期からスタートした総合の時間全23時間の授業が終わりました。今年度は「確かなコミュニケーション能力と豊かな表現力の育成」~聞く力、話す力、読む力の育成を目指して~という研究主題で、臨床美術の授業について校内研修も行われました。
23時間の授業は、まずは子どもたちが臨床美術について学び、次に臨床美術カリキュラムを通して、上手い下手ではない自ら感じたことを造形表現する体験をし、そこで完成した作品を見合い、作品から感じたことを言葉にし合うという教室内でのコミュニケーションから、後半は、1年生、保護者、地域の高齢者と4年生が一緒に制作する授業へと発展していきました。4年生1人ひとりが、1年生、保護者、高齢者それぞれに、自分の言葉でモチーフの魅力、画材のさまざまな使い方、その表現の拡がりや深み、創作の楽しさを伝えている姿からは、まさにアートを通した世代を超えたコミュニケーションが実現されていたと感じました。
現在、幸松小学校の5年生に、臨床美術の授業を受けた1年後、「臨床美術をやって、自分や友だちが変わったことがあったら書いてください」という質問に文章で応えてもらいました。
下記がその抜粋です。
臨床美術の体験は、その場限りではなく、その後の子どもたちの生活の中で、こんなにも活かされていくものです。今後、1校でも多くの学校に臨床美術が導入されていくことを願わずにはいられません。
![]() | ![]() |
廊下に展示された子どもたちの作品 No.1 | 廊下に展示された子どもたちの作品 No.2 |
07/12/01
諏訪市の保育園が臨床美術を導入 | ||
長野県諏訪市では、2003年度から市内の高齢者の認知症予防、改善のために臨床美術が取り入れられています。 来年度は高齢者だけでなく、子どもたちに実施されることが検討されています。 | ||
長野県諏訪市では、2003年度から市内の高齢者の認知症予防、改善のために臨床美術が取り入れられています。
来年度は高齢者だけでなく、子どもたちに実施されることが検討されています。 その試行として11月26日、諏訪市内の渋崎保育園の年長児12名を対象に臨床美術が行われました。
子どもたちは今年、保育園でかぼちゃを栽培したとのことで、かぼちゃをモチーフにし、オイルパステルを使って量感画の手法で描きました。
ご覧になっていた保育士の先生方は一様に、子どもたち全員が2時間集中することができたことに驚き、 最初は、自信がなく、他の子の絵の真似をしてしまっていた子が、制作が進むうちに序々に自信を持てるようになっていく姿、 そして、完成した個性豊かな作品、1人ひとりの子どもたちの誇らしげな表情に感動されていました。
とくに、最後の鑑賞会の場面では、互いの作品のよさを褒めあう姿が見られ、 アートを通して生まれるコミュニケーション、それぞれの違いを認め合う、「みんな違って、みんないい」という受容的、肯定的な関りに、 臨床美術の効果を感じられていたようです。
「いじめなんてなくなりますね」と何人もの先生がおっしゃっていました。
また、「今まで、何を描けたかで発達段階を判断するという視点で、子どもたちの絵を見ていました。 けれど今日は、子どもたち、それぞれの表現のよさという視点で作品を見ることができ、とても清清しい気持ちになりました。」 と、臨床美術の研修を受けてみたいとの声も多くありました。
今後、諏訪市で育成された臨床美術士の方々が保育士の先生方と協力し、 市内全域の保育園で、また、発達の気になる子たちに臨床美術が実施され、 これが全国の保育の現場に導入されるさきがけとなっていってほしいと思います。
07/11/08
「低予算で手軽、現場に合わせて応用しやすいカリキュラム研修会」実施報告 | ||
11/2(金)冬~春バージョンの研修会が実施されました。 高齢者施設や障害者施設、地域の一般向け教室など、さまざまな現場で臨床美術を行っている3~5級の臨床美術士が、関東だけでなく静岡や京都からも来られ、研修会を受けられました。 | ||
11/2(金)、冬~春バージョンの研修会が実施されました。
高齢者施設や障害者施設、地域の一般向け教室など、さまざまな現場で臨床美術を行っている3~5級の臨床美術士が、関東だけでなく静岡や京都からも来られ、研修会を受けられました。
事後アンケートでは、受講された皆さん全員が、期待通り、期待以上だったとお答えくださいました。 研修会を受けられての感想は下記の通りです。
今回と同内容の研修会は11/21にも開催されますので、ご興味のある方はぜひ、ご参加ください。
![]() | ![]() |
研修会風景 | 研修会における作品 |
07/09/21
発達障害のある子どもたちへの臨床美術 | ||
埼玉県伊奈町木村クリニックでは、今年の3月から脳性マヒの子どもたちに対して臨床美術が行われています。 | ||
埼玉県伊奈町木村クリニックでは、今年の3月から脳性マヒの子どもたちに対して臨床美術が行われています。 セッションには保護者の方も参加していただき、現在7組の親子が参加されています。2名の臨床美術士が担当し、既存のカリキュラムを子どもたちの障害にあ わせアレンジを加えて実施しています。 学校の図工の授業では絵を描かないという子も、筆を自力で持つのが難しい子たちも、 毎回、いきいきとした個性あふれる作品を完成させています。
毎回、最後は出来上がった作品を鑑賞し合います。子どもたちは、自分の作品の、友だちの作品の、そして一緒に制作しているお母さんやお父さんの作品のよさを言葉にしたり、指差したり・・・アートを通してのコミュニケーションも大切な時間です。
カリキュラムの一部をご紹介します。
8月は「光のTシャツ」
黒のTシャツを闇に見立て、そこに光をローラーや筆を使って抽象表現します。それぞれに斬新でおしゃれなTシャツになり、作品を身につけて鑑賞会を行いま した。「着て帰りたい!」という子どもたちに、お母さんたちは「汚れるから、脱ぎなさい」。次の回でお聞きしたら、壁に飾って眺めているという答えも少な くありませんでした。どんどん着てもらいたかったのですが、その気持ちが分かるような作品になりました。
9月は「アナログ植木鉢」
テラコッタの植木鉢にアクリル絵具で描いていきます。平らな白い紙に描くのとは違い、回転ロクロにのせて植木鉢を回しながら描くことで生まれる筆跡や、素 焼きに絵具がしみこみ発色する美しさに感動の声があがっていました。完成した植木鉢に合わせて、植える植物を選ぶのも楽しいですが、鑑賞会では「何も植え なくても、鉢だけで美しい」「家宝になる」という感想が多くありました。
浦和校では自閉症の子どものクラスがあります。10歳から通い始めた男の子は、現在18歳です。その年月の中で、その子ならではの世界観を感じさせる作品が生み出されています。
![]() | ![]() |
浦和校自閉症のお子様の作品風景 | 木村クリニック制作風景 |
07/07/01
臨床美術作品展 「アルツハイマー・カフェ 臨床美術が問いかけるもの」 | ||
2007年4月29日から5月20日まで、東京・浅草のギャラリー・エフの10周年企画展として「アルツハイマー・カフェ臨床美術が問いかけるもの」を開催しました。ギャラリー・エフは築130年以上の蔵を改造したギャラリーで、薄暗い蔵の空間に、スポットライトをあてて展示された臨床美術の作品は場所を得たように、 作品自らからも光を放っていました。 | ||
2007年4月29日から5月20日まで東京・浅草のギャラリー・エフの10周年企画展として「アルツハイマー・カフェ 臨床美術が問いかけるもの」を開催しました。ギャラリー・エフは築130年以上の蔵を改造したギャラリーで、薄暗い蔵の 空間に、スポットライトをあてて展示された臨床美術の作品は場所を得たように、 作品自らからも光を放っていました臨床美術に参加されている方々やご家族も多数展覧会にお越しいただき蔵の階段を上り下りしながら、ご自分の作品や他の方々の作品をじっくり鑑賞されていました。



07/06/05
埼玉県春日部市幸松小学校における学・民ジョイントプロジェクト事業報告 | ||
2005、2006年度の2年間にわたり、埼玉県の学・民ジョイントプロジェクト事業に臨床美術が取り入れられ、春日部市立幸松小学校の4年生(2005年度4クラス121名、2006年度4クラス95名)が、各年度、約半年間30時間の総合的な学習の時間の中で臨床美術を学びました。 | ||
2005、2006年度の2年間にわたり、埼玉県の学・民ジョイントプロジェクト事業に臨床美術が取り入れられ、春日部市立幸松小学校の4年生(2005年度4クラス121名、2006年度3クラス95名)が、各年度、約半年間30時間の総合的な学習の時間の中で臨床美術を学びました。授業を担当したのは、臨床美術士の鍋島次雄と木村聡美です。どのように実践してきたかを報告致します。
前 段部分の授業では、金子先生から「右脳を使って絵を描こう」というタイトルで、臨床美術についての概論の授業があり、次に木村伸医師から、脳についての説 明、楽しいことを体験すると高齢者にとっても自分たちの脳にとってもいいことや、ファミリーカウンセラーの関根一夫先生から、誰でも生きていることに自体 に価値があり、家族に「いてくれてありがとう」といってみようと投げかけた存在論的人間観の授業がありました。また、高齢者疑似体験も行い、高齢者の身体 的機能低下や心理的変化を体験し、高齢者と接するときに、どのような点を気遣ったらいいか、日常の生活の中でのさまざまな場面を想定し、考える時間も設けられ ました。
臨 床美術の制作体験の授業では、「目に見えないことを感じて描く」をキーワードに、表面的な写生ではない、自分の五感を使って感じたことを表現に結び付けら れることを、「シナモンの香りを描く」や「りんごの量感画」、「かぼちゃの新聞工作」「りんごのオブジェ」「白菜の木炭画」「アナログ自画像」などのカリ キュラムを通して体験的に学んでいます。
制 作体験で終らせずに、コミュニケーション力を養うことを意図して授業を組み立てていきました。授業の冒頭ではボイストレーニングを行い、心と声を解放しま す。それにより、授業の最後には毎回設定される作品鑑賞会の場面で、自分自身が作品制作で深く感じたことを言葉に発しやすくなっていきました。最初の段階 では、臨床美術士が1人ひとりの作品のよさをコメントし、次に子ども同士が2人組みになって、それぞれの作品のよさを見つけあい、さらに、前に立って自分が見つけた作品のよさを発表したり、友だちの作品に題名をつけたりと、発展的にコミュニケーション力が養われるように授業を行いました。
今 回の取り組みでは、最終的に、子どもたちが地域の高齢者にアートの楽しさを伝えるというねらいがありました。その上で、とくに考慮したのが、用意された制 作工程の説明を、うまく器用に説明することではなく、自分自身が制作体験で感じたことを、自分の言葉で伝えることに意識をむけさせたいということです。高 齢者とのセッションを間際に控えた授業では、工程の説明を覚えるのではなく、再度、作品をつくりながら、自分は何を伝えたいかを振り返る形を取っていま す。また、保護者参観日の授業では、高齢者とのセッションの予行練習を兼ね、友だちのお父さんやお母さんと2人組みになり、共同制作で1枚の作品を描くという授業も行われました。
高 齢者とのセッション当日、子どもたちは、答えのない、あいまいなアートの世界を、それぞれに言葉にしていました。人前で話すことが苦手な子も、誠実に、心 の奥底から搾り出すように言葉にしていました。セッションに参加した高齢者は、それらの言葉、描いているその姿や作品に、自然と導かれ、会場になった体育 館では、世代間の垣根を越え、創造の喜びを享受し合うが空間が実現されていたと感じます。
子 どもたちの授業中のつぶやきや授業後の感想文からは、その手ごたえを実感し、地域の人たちとのコミュニケーションを心から楽しんでいたことが伺われます。 この体験は、その場限りではない、今後の生活においても自信をもって自己表現し、自分とは違った他者を尊重し、共感できる、積極的なコミュニケーションの 姿勢につながっていくものであると感じます。
培 われた自信は、総合の時間に留まらす、他の授業や生活の中での変化にもつながっていたようでした。担任の先生方から、挨拶しなかった子が挨拶するようにな り、表情が明るくなった、校外学習先で出会った絵を描いている大人に褒め言葉をかけていた、家族との会話のきっかけになっている、国語力が身についてき た、友だちにやさしくなった、けんかをしなくなった・・・などといった話をいただいています。
最終日、日本臨床美術協会の事務局長西田清子氏から、子どもたち一人ひとりに「臨床美術サポーター」の認定証とバッチが授与されました。
今回、授業と同じくらいの時間をかけ、幸松小学校の先生方との打ち合わせを、繰り返し行ってきました。最終的によい成果を得ることができたのは、校長先生をはじめとする先生方の臨床美術へのご理解、多忙な中、よりいいものにしようとするご尽力があってこそだと感じます。
最後に、私自身がもっとも感動したのは、たった1人の落ちこぼれもなかったということです。216名、全員の子どもたちから、すばらしい作品と、生き生きと自信に満ち溢れた表情を見ることができました。私が前職で、7年間公立中学校の教員をしていたときには、残念ながら感じられなかったことです。そのことを思い起こすほどに、今後、多くの学校教育の現場で、臨床美術が取り入れられていくことを願わずにはいられません。
(木村聡美)
07/03/31
2006年度 横浜市旭区 達者じゃ脳ワクワク事業「芸術コース」 臨床美術による介護予防講座 全6回/定員20名 3地区で実施 | ||
2005、2006年度の2年間にわたり、埼玉県の学・民ジョイントプロジェクト事業に臨床美術が取り入れられ、春日部市立幸松小学校の4年生(2005年度4クラス121名、2006年度4クラス95名)が、各年度、約半年間30時間の総合的な学習の時間の中で臨床美術を学びました。 | ||
2006年度横浜市旭区における介護予防事業に達者じゃ脳「ワクワク事業」に臨床美術が導入されました。
旭区内の3箇所(万騎が原・今宿・ひかりが丘)の地域ケアプラザにおいて、それぞれ全6回で実施され、区内の50名近いご高齢者が臨床美術を受けられました。
ここで用いられたカリキュラム(CAEメソッド:’Clinical Art for the Elderly’ Method)は、介護予防のために新たに作成されたものです。1回2時間で、全6回という短い期間ながら、最終的には使用が簡便で安価でありながら、重厚な表現が望めるオイルパステルを使用し、風景画が描けるようになるというプログラムです。
講座終了後も、気軽に野外スケッチを楽しめるようになることで、外出の機会を増やし、普段見慣れた風景でも新鮮に目を向けられることで、刺激ある生活を送れるようになり、介護状態になることを予防することを目的にしています。
その成果は、本講座を終了された下記のご参加者の感想から伺われます。
ご参加者の強い要望により、現在、区の手を離れ、参加者が運営し、クラスがつくられ、臨床美術士が引き続き赴き、継続して臨床美術が行われています。(木村聡美)
 
~参加者の声~